令和5年6月15日、山陽小野田市議会の定例会が開催された。議会では、議員たちが市のさまざまな課題について一般質問を行い、地域の問題に対する市の取り組みを確認した。この中で、特に力点が置かれたのは環境問題であり、持続可能な社会に向けた具体的な施策が問われた。出席した市民からは、焼却ごみの減少に向けた行政の先導が求められている。
市民部長の岩佐清彦氏は、「5R(Reduce, Reuse, Recycle, Refuse, Repair)」の実施や分別徹底による資源化の取組を強調し、温室効果ガス削減のため、環境施策に関して職員と共に進めていると述べ、一層の努力が必要であると認識した。
また、山陽小野田市の空き家問題についても議論が行われ、市内で増加する空き家への対策が必要であることが確認された。空き家等実態調査から、現在約2,338件の空き家が存在し、そのうち約半数が利用可能であると報告された。市は、空き家を放置せず、管理・活用を促進していく方針であり、実態調査に基づく施策を推進することが示された。
さらに、子育て支援の観点からは、マタニティ・ブックスタート事業の実施が紹介され、子どもたちに絵本を通じて愛情を伝える取組みの重要性が語られた都道府県内でも希望がもたれている。このような支援の強化は、子どもたちの成長に寄与するとともに、地域の活性化にも繋がると考えられる。
特に注目を集めたのは、若者会議に関する報告であり、市が若者の声を聴くために設置していた会議が廃止されたことに触れ、今後、定常的に意見を出す機会の重要性が強調された。お互いの連携を深める場の設定が期待されており、地域づくりへの参加を促す動きが必要とされた。
この会議の中で福祉施策や子育て支援の拡充、空き家対策を主なテーマにしながら、環境問題に係る施策の進捗状況も話し合われた。特に、全国的に課題となっている不登校問題への支援が急務とされ、学校と家庭との連携が強調された。市の姿勢が市民に伝わるよう、今後も必要な情報発信を行っていくことが求められている。