令和3年9月定例会が開かれた山陽小野田市議会では、議案69号、71号、73号の3件が一括して審議された。
議案69号では、山陽小野田市税条例の一部改正が提案された。これに対し、総務文教常任委員長の河野朋子議員は、国外居住親族に係る扶養控除の取り扱い見直しについて詳しく説明した上で、個人住民税の扶養親族範囲の明確化や医療費控除特例の延長を図ると述べた。
続く議案71号では、津布田小学校を廃止し、埴生小学校に統合するための条例改正が提案された。この件に関して、教育分野での意見を尊重する必要性が議論され、保護者の意見を聞く場が設けられたことが強調された。特に、地域づくりの観点からも慎重な対応が求められる。
また、議案73号の高千帆小学校普通教室棟整備事業については、予算が約6億1,820万円であることが報告され、工事においては安全対策が徹底される旨が確認された。この工事は令和5年2月22日までを見込んで進められる。
このほか、財政状況の悪化に対処するため、議員による意見書案が提出され、地方税財源の充実が求められた。コロナ禍による厳しい財政状況に加え、社会保障や防災対策が急務であるとして、総体的な財政見直しが急がれることが確認された。
最後に、議案の可決結果が発表される中、山田伸幸議員に対する問責決議も取り上げられ、厳しい反省が求められる事態にまで発展した。議会改革や倫理観の確立に向けて、重要な局面を迎えているといえる。