令和2年9月1日、山陽小野田市議会第3回定例会が開かれた。議長の小野泰氏が開会を宣言し、全22名の議員が出席した。今回の定例会は、9月24日までの24日間と決定された。
議事の中で、杉本保喜議員が新型コロナウイルス感染症に関連する緊急質問を行った。この質問では、山陽小野田市内の日の出地区におけるクラスター発生の状況と、その対策についての具体的な説明を求めた。
杉本氏は、感染者が急増している中、行政の対応がいかに早急であるべきかを強調した。この発言を受けて、藤田剛二市長が対応策について回答した。市長は、クラスター発生の経緯を説明し、感染拡大を防止するための対応として、感染者や接触者へのPCR検査を実施することを発表した。
具体的には、8月26日から細心の注意を払う形で、飲食店従業員への検査が行われるとのことだ。また、市としては、公共施設の利用中止や市主催のイベント中止、学校の臨時休業を決定し、市民に対しても感染防止対策の徹底を呼びかけることを明らかにした。
杉本議員は、他県の事例を引き合いに出し、県に対する強い要請の重要性も訴えた。山口県でのクラスター対策が必要であり、より強力な施策が求められているとした。市長はこの点について、今後の状況次第でさらなる対策も検討する意向を示した。
議事の後半では、令和元年度の財政健全化判断比率と資金不足比率についての報告が行われ、各種議案の審議が進められた。市長からは、財政状況について実質赤字比率がないこと、実質公債比率は8.1%であるとした。
これらの議題は、高度な注意を要する内容が多く、特にコロナウイルス対策における市の迅速な対応が期待されている。議会では今後もこれらの問題5を慎重に審議し、適切な対策を講じる方針である。