令和3年第1回定例会が2月22日に山陽小野田市議会で開催された。
市議会議長の小野泰氏は、開会を宣言し、出席議員22名が会議に臨んだことを報告した。
日程第1には会議録署名議員の指名があり、杉本保喜議員、髙松秀樹議員が選ばれた。続いて日程第2で会期の決定が行われ、会期は2月22日から3月25日までの32日間とすることに異議なしと認められた。
日程第3では、事務局長の尾山邦彦氏が、事務処理状況について報告した。11月25日から2月21日までの間に記録された26件の会議の運営を含む事務報告がなされた。さらに、地方自治法の規定により専決処分が報告された。
日程第4では宇部・山陽小野田消防組合の報告があり、奥良秀議員が令和2年第2回定例会の内容を要約した。消防対象物について、防火管理責任者選任状況の確認や訓練での事故についての質疑が活発に行われた。
特に、消防職員の給与に関する議案第19号は大きな議論を呼んだ。兼本裕子福祉部長は、運営は宇部市の決定事項に従い、危険な職務に従事する職員の減額に疑問を持つ意見も出たと強調した。職員の収入減少がモチベーションへ影響を及ぼさないか懸念が示された。
また、報告第1号として公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学の業務実績についても報告された。大学の評価は「おおむね順調」とされ、今後の見通しも明るいとの見解が示された。
さらに、議案第30号と第31号で地方卸売市場条例及び特別会計条例の廃止が提案され、新たに経営方針を民間に依存するとの施策が発表された。市民への影響についても議論が交わされた。
最後に、今後の予算に関する説明があり、令和3年度の一般会計予算は292億円とされ、歳入の減少が確認された。市長は、今後も市民優先の施策継続を表明し、会議は盛況のうちに散会した。