令和2年9月29日、山陽小野田市議会の定例会が開催された。
議会では、議案第100号と第99号に関する議論が中心となり、特に小野田中央青果株式会社の関連が議論を呼んだ。市長藤田剛二氏が報告したところによると、同社は昨年度に2466万円余りの損失を計上し、累積債務は6304万円にのぼるとされている。
議員たちはその経営状態について厳しい批判を展開。山田伸幸議員は、取引の信頼性が損なわれた結果、取扱高が減少した原因を問いただした。これに対し、川﨑信宏経済部次長は、自社の取り組みに問題があったことを認めつつも、利益率は向上していると説明した。
次に、第39期に関する質疑では、山田議員が8200万円の買掛金について市の責任を問うも、議長により制限がなされた。市は責任がないとの立場を崩さず、今後の市場活動継続に向けた取り組みについてのみ説明した。関係者との協議が進んでいることが強調され、今後の運営形態に関して少なくとも二社が希望を持っているという。
また、第100号議案では、埴生小・中学校の整備事業として小学校解体工事の契約が承認された。工事は6270万円で特定建設工事共同企業体に発注される。アスベスト対策も考慮されたとのこと。工期は14.6ヶ月予定されている。委員長の河野朋子氏は報告で、現行の基準に従って安全対策が進められると述べた。
さらに、第99号議案においては新型コロナウイルス感染症対策に関する補正予算が審議された。市は感染症検査体制を強化し、地域外来・検査センターの設置に2449万9000円の経費を計上。県の補正予算に合わせた運営を予定し、多くの事業者の協力を求めている。
それに関して新型コロナウイルス感染症対策特別委員長の髙松秀樹議員が詳細を報告。検査センターは10月5日から運営開始を予定しており、患者に対する迅速な検査を実施する方針を込めている。
議会の最後には、閉会中の調査事項が決定され、全議案は可決された。議長は今後の慎重な審議と議員と市民の協力を呼びかけ、定例会の閉会を告げた。