山陽小野田市において、観光行政やまちづくりの進展が観察される。
特に移住、定住策の一環として観光行政の取り組みが注目される。市内の魅力を引き出すことが、人口減少対策としての観光施策のポイントとなっている。
具体的には、山陽小野田市の観光振興ビジョンにおいて、地域文化の振興やまちのイメージ向上、居住環境の整備、コミュニティ活動の活性化、健康促進、地域経済の波及効果が挙げられている。
市観光振興課は、観光スポットでのイベントを通じて消費拡大を図っている。また、定住促進策として、住宅支援や子育て支援の充実が求められる。
さらに、企業誘致施策により、地域内の雇用創出が視野に入っている。昨今の若者・よそ者・ばか者の活用が地域に新たな活力を与え、移住促進に寄与することが期待される。この中で大学の役割は特に大きい。山口東京理科大学は地域との連携を深め、地域資源を活かす取り組みが行われている。
竜王山を含む市南部一帯の魅力は、地域の自然環境や文化遺産に恵まれている。これらの資源を連携して、一層魅力を高める施策が必要である。また、観光プロモーション調査業務で得られた知見を基に、さらなる整備および魅力発信を目指している。
特に、秋から始まる「スマイルハロウィン・イベント」もその一環であり、地域の若者や学生の参加が期待されている。このように、観光を核としたまちづくりが今後の重要なテーマになっていくことが予想される。