令和4年3月25日、山陽小野田市議会は第1回定例会を開催し、全22名が出席した。
議題には、議案の質疑および委員長報告が含まれ、重要な議案が数多く上程された。
特に目を引いたのは、議案第23号から第25号である。山陽小野田市個人情報保護条例の改正を提案したが、これは法律の改正に伴うものである。岩井議員が「なぜこのタイミングなのか」と質問したのに対し、長谷川知司総務文教常任委員長は「法令の整備に遅れないようにするため」との意図を示した。
続いて、議案第26号においては消防団員の待遇について論争が起こった。議員たちは消防団員の危機管理能力が重要であると指摘し、報酬引き上げの動きが具体化した。長谷川委員長は、国の基準に則りと評価しながらも「まだ不十分」とする議員の意見を受け、「更なる議論を続ける必要がある」と強調した。
また、議案第34号では市有財産の出資に関する議論が展開された。出資の目的が商工振興であるとの説明があり、山田伸幸議員は「地域活性化に従事する活動を支えるための投資」と評価する一方で、出資のリスク管理の観点も必要と訴えた。
さらに市民福祉向上も議題の中心となり、議案第13号令和4年度山陽小野田市一般会計予算を巡り、福祉施策がいかに位置付けられているか、大切にすべきであった。
市長は「新たな価値観の創出を目指す」と語り、全議員が賛成する形でこの予算案は通過した。議案の質疑を受けては、市民の期待に応えるため、福祉の拡充や公共交通の維持、子育て支援が求められていることが改めて確認された。
市は今後、政策の進捗報告を定期的に行うことを約束し、議会との連携を深めていく方針を示した。議会と執行部との関係が重要であるとされ、この流れが市制にどのように影響するか、今後が注目される。