令和2年5月13日、山陽小野田市議会第2回臨時会が開催された。
全22名の議員が出席し、議題は新型コロナウイルス感染症の影響を背景にした補正予算を含む8件の議案であった。
議案第54号では、一般会計補正予算が提案された。
藤田 剛二市長は、「事業継続給付金を創設し、急患診療所による発熱外来の設置を計画している」と述べた。
事業継続給付金は、2020年2月から5月までの売上が前年度比で20%以上減少した市内の中小企業や個人事業主を対象とするもので、1事業所当たり20万円が支給される。
新型コロナウイルス感染症による影響を受けている業者に向けた直接的な支援策と位置付けられている。
議案第55号では、国民健康保険特別会計の補正予算が説明され、同じく感染症対策の観点から傷病手当金が創設された。
歳入・歳出は各60万円が増額され、予算総額は約74億円となった。
また、議案第56号から第61号にかけては、税条例や介護保険および国民健康保険に関する各種改正が扱われた。
これら改正の中には、税法上の措置としての徴収猶予や固定資産税軽減措置が含まれており、特に中小事業者が直面する困難に対する対応策として評価されている。
さらに、急患診療所条例の一部改正により、平日夜間の内科診療を臨時的に中止し、発熱者専用の内科診療を日中に行う体制の整備が進められる予定だ。
議長は、これらの議案が新型コロナウイルス感染症対策特別委員会に付託されることを確認し、次回の議会開催日を告知した。
議会は午前10時21分に散会した。