山陽小野田市議会において、様々な市政課題に関して議論が行われた。特に、吉永美子議員は市の災害復興支援策や地域防災の重要性を強調し、発言の中では被災地支援の継続を求めた。吉永議員は東日本大震災の記憶を風化させないための取り組みを提案した上で、具体的な支援策や活動内容について質問を行なった。これに対し、川地部長は本市の取り組みや今後のスケジュールについて答え、被災者との心のつながりを維持するための重要性を述べた。
また、気象防災アドバイザーの導入についての提案もあり、吉永議員がその必要性を訴えた。市の総務部長は、既存の防災知識の強化に努めているとしながらも、最新の施策については慎重に対応する意向を示した。さらに、吉永議員は転入者に対する奨励策についても言及し、高齢者福祉事業に切実な声を上げるなど、地域住民の生活向上のための施策を求め続けた。
市長は、今後の観光振興に関連してきらら交流館のリニューアルや焼野海岸の観光資源活用について、エリア内の一体的な観光地化を進める方針を示した。特に、地域資源を生かすための提案がなされ、サイクリングやカヌー、ボルダリングなどの新しいアクティビティを通じて、地域の魅力を発信していくことが期待されている。
さらには、沖中川の治水対策について議論が進む中、近年のゲリラ豪雨に対応し、より効果的な治水政策を求める声が聞かれる。市は、安全運営方針をこそ守るべく、十分な水位や流量情報の収集を行い、今後進めるべき課題を明確にしていく必要があると結論づけられた。
議会での質疑応答を通じて、自治基本条例の重視や市民の声を反映した施策の重要性が再認識され、市の課題に対する真摯な姿勢と今後の施策展開が期待される。