令和2年12月定例会が山陽小野田市議会で開催された。
本会議では、議案第138号の令和2年度一般会計補正予算が審議され、その具体的内容が報告された。藤田剛二市長は、新型コロナウイルスワクチンの接種体制整備に関する予算を強調した。
具体的には、国の支援が見込まれている新型コロナウイルスワクチンに関連する接種体制の整備として、事務処理システムの改修経費が計上されることが説明された。これによって、円滑なワクチン接種が可能になると述べられた。また、トビイロウンカによる水田被害への対策も議題となり、県と連携した補助金の創設が提案された。
山田伸幸議員からは、水稲生産者への支援に関する質問が挙がり、川崎信宏経済部次長が回答。被害を受けた水稲生産者に対する救済策が存在しない状況が明らかにされた。具体的には、997万3,000円を計上し、予算総額は378億7,228万8,000円になる。
また、現在、水稲を作付けしているのは約670農家で、全体の約2000農家がその被害の影響を受けているとのこと。この被害に対する共済制度の利用状況についても触れ、被害届の提出があったのは約100ヘクタールであり、全体の作付け面積630ヘクタールに対する支援体制の重要性が指摘される。
最終的には、この議案は一般会計予算決算常任委員会に付託されることとなった。次回は、15日に委員会が開催され、さらなる審査が行われる予定である。