令和4年9月13日の山陽小野田市議会において、プールの維持管理や利用状況が重要な議題として取り上げられた。
議会では、各学校のプールの稼働状況に関する繰り返しの問題提起があり、教育長は水泳授業の実施時間について言及した。現在、小学校では約10時間、中学校では約5時間程度水泳授業が行われており、特に新型コロナウイルスの影響で授業数が減少している現状が懸念されている。また、プール開きの前に水質検査を行い安全を確保しているものの、教育委員会がプールの水質管理を常時行っているのは難しいとされた。
このような状況から、プールの内面や設備の劣化が進行し、中長期的な視点での維持更新が必要だとの指摘があった。教育長は、水泳教育が子どもたちにとって重要であるとしつつも、長期的な管理の重要性についても認識していると述べた。
続いて、災害に備えたプールの活用についても話題に出され、プールは消火活動の一環として利用される事例が存在し、その管理も重要な課題であることが確認された。市の管理体制が地域の特色を反映しつつ、平等に機能しているかが問われるなか、定期的な点検や実績評価を行う必要性が強く訴えられた。
また、プール管理のための職員による点検は行われており、水質の安全確保に努めているが、その見直しや指導の強化が今後求められる。
糸根公園の整備計画についても触れられ、地域住民の要望を踏まえた形で、公園の機能や魅力を高める取り組みが期待されている。特に、山陽小野田市では、キャンプ場など公共施設の利用が増加しており、地域活性化が期待される。ただし、新設の計画は今後必要に応じた形で検討していく方針が示された。
教育委員会が提案している個別避難計画も依然とした関心を集め、特に高齢者対策が求められている。今後、行政と地域の連携が重要であり、ペット同行避難や防災体制の見直しも必要となる。市はこうした点を見逃さず共助の仕組みを整理し、効果的な対策を講じていく必要があると考えられる。