山陽小野田市は、令和元年6月20日の定例市議会において、埴生地区の複合施設整備事業や教育関連事業、地域振興策、キャッシュレス社会の実現に向けた取り組みなど、幅広い議題について議論がなされた。特に、同市の教育施設の整備や地域の活性化に関する視点が注目を集めた。
埴生地区では、複合施設の整備が進行中であり、その完成は令和2年を予定している。この施設には小中学校、支所、児童クラブが統合され、市民生活に寄与することが期待されている。教育長は、今後の通学路の安全確保やスポーツ選手の招致といったアイデアを提示し、地域活性化の重要性を強調した。
さらに、キャッシュレス社会の推進が話題になり、営業所や店舗での導入状況が議論された。市内の現状はまだまだ現金志向が強く、特に中小零細商店では導入が遅れていることが課題として挙げられた。経済部は、全国的なキャッシュレス化の潮流に乗り、適切な情報提供や啓発活動を行うことで、市民の利便性向上を図る考えを示した。
また、選挙投票率向上に向けた取り組みも重要な議題であり、特に高齢者層への配慮が求められている。選挙管理事務局は、市内の投票環境の整備を進める中で、移動投票所の導入についても検討する意欲を表明した。