山陽小野田市議会の臨時会が開かれ、一般会計補正予算案が可決された。
令和2年8月7日の会議では、議案第77号、令和2年度山陽小野田市一般会計補正予算が主要な議題であった。これに対し、一般会計予算決算常任委員長の矢田松夫氏が報告を行い、補正予算の内容を詳しく説明した。
補正予算の主なポイントは、歳入の増額と歳出の増額であった。歳入では、財政調整基金からの繰入金を6930万円増額する方針が示された。これにより、令和2年度末の予算上の残高見込みは15億5025万円となる見通しだ。
歳出には、厚陽地区での光ファイバ整備事業の予算約6930万円の増額が含まれている。これは、厚陽地区の住民の要望に応え、高速ブロードバンドを提供するためのものである。光ファイバの敷設工事を行う事業者に対し、補助金が交付される。
さらに、LABV共同事業体設立に向けたアドバイザリー業務委託に関連する予算も盛り込まれ、2年間をかけて事業構想実施方針の作成や事業パートナーの募集を行う計画が報告された。
議案に対する質疑では、厚陽地区の光ファイバ整備事業の完成について質問があり、実際の接続開始は令和3年3月以降になるとの答弁があった。この整備事業は、地域の情報通信環境を向上させる重要な一歩とされている。また、LABVのアドバイザリー業務委託の終了基準についても質疑が行われた。
討論には、山田伸幸議員が参加し、地域住民の声を反映した開発が求められることを強調した。この議員は、厚陽地区の光ファイバ整備については長年の要望が形になったことで評価するものの、その後の事業からも市民の意見を反映してほしいと述べた。
質疑・討論が済んだ後、議案第77号は全員賛成により可決された。この結果、一般会計補正予算に関する議案は原案通り承認され、山陽小野田市の共同体制強化に向けた新たな一歩が踏み出された。