令和元年9月27日に開催された山陽小野田市議会の第3回定例会では、重要な議案が多数審議された。最初に署名議員の指名が行われ、河﨑平男議員と笹木慶之議員が指定された。
続いて、議案第69号「地方公務員法および地方自治法の一部を改正する法律に伴う関係条例の整備に関する条例の制定」が提出され、総務文教常任委員長の河野朋子氏がその内容を説明した。この改正は、会計年度任用職員制度の新設に伴い、臨時職員や非常勤職員の処遇を改善するものだが、議員からは制度移行に関する疑問も示された。特に山田伸幸議員は、「全ての非正規職員が新制度に移行するかについての審査が不十分だった」と懸念を表明した。
次に、議案第70号では山陽小野田市会計年度任用職員の給与に関する条例が審議された。フルタイム職員とパートタイム職員の待遇差に関する質疑もあり、河野委員長は「賃金や働く条件の統一を図る必要がある」と述べた。これには採決が行われ、全員賛成で了承された。
さらに、議案第71号は勤務時間や休暇等に関する条例の制定についてであり、特に育児休業に関する制度が強化された点が注目された。議員たちはこれを評価し、賛成に回った。
また、議案第75号では消防団員に関する条例の改正が提案され、法律の公布に伴う改定が討議された。この議案も全会一致で可決された。次の議案に移り、議案第80号では物品の購入に関するもので、消防ポンプ自動車の更新が必要であることが説明された。
特に注目されたのは、承認第4号で、埴生小・中学校整備事業の請負契約の変更が報告された。この工事においては、アスベストの発見により追加工事が必要となったため、予算の変更が求められた。議員たちはその必要性を認め、承認が得られた。
決算認定に関する議案も多数提出され、特に衛生に関する健康保障について多くの質疑があった。「平成30年度山陽小野田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定」では、運営の透明性や被保険者数の減少に対する対策が求められた。
さらに、介護保険と後期高齢者医療の歳出決算も認定され、特に高齢者や生活保護受給者へのサービス向上のための施策が期待される結果となった。これらの多くの議案に対して、市議会は全員賛成で了承し、議会運営の透明性と一貫性を維持する必要性が引き続き強調された。