令和2年4月、山陽小野田市議会が開催され、一般会計補正予算の議案が可決された。
議会では、新型コロナウイルス感染症対策として、市民への特別定額給付金支給が主要な議題となった。特別定額給付金は、市民一人当たり10万円の支給で、家計への支援を目的としている。
議案の詳細については、一般会計予算決算常任委員会の委員長である矢田松夫氏が報告を行った。報告によると、歳入歳出はそれぞれ63億5425万7000円が増額され、予算総額は360億5418万5000円となる。また、特別定額給付金に関する事業内容が確認され、給付金の申請方法についても市民への周知が図られる予定である。
今回の給付金は、家庭への直接的な支援の他に、子育て世帯への臨時特別給付金も含まれる。児童手当を受給する世帯に対して、1人あたり1万円が支給される見通しで、対象児童数は7720人、支給対象者数は4620人と報告された。
質疑応答の中で、市民からの問い合わせに対する対応についても議論がなされた。質疑の一部では、「特別定額給付金の申請方法の周知はどのようにするのか」という質問があり、担当者からは「ホームページや広報で周知する」との答弁があった。
市民と議員の意見交換も活発であった。山田伸幸氏は、特別定額給付金が市民にとっての光明であると述べ、迅速な支給の重要性を強調した。また、必要なサポートを市が行うべきであると訴えた。
一方、岡山明氏も賛同し、早期の給付対応を求めるとともに、支給が遅れないように万全の対策を講じる重要性を指摘した。
採決の結果、議案第53号は全会一致で可決され、令和2年度の一般会計補正予算が成立した。市議会は、今後も新型コロナウイルス感染症対策として市民の命と生活を守るため、さらに努力していく方針を示している。