令和5年6月の山陽小野田市議会では、市の様々な施策についての一般質問が行われ、特に子育てや高齢者支援、交通サービスの向上について活発な議論が展開された。
まず、子育て支援策として、保育料の軽減に関する質問がなされた。議員は第2子以降の保育料無償化について、その必要性を強調した。吉岡部長は現在の保育料制度の概要について説明しながらも、無償化には約5900万円の財源が必要になると述べた。議員は宇部市や美祢市の子育て支援制度を引き合いに出し、山陽小野田市でも同様の施策を講じることで、子育て世代のニーズに応えるべきとの立場を示した。市長は、少子高齢化問題に対する総合的な施策を進める考えを示した。
次に、高齢者福祉の話題では、補聴器購入への助成が求められた。福祉部長は高齢者のコミュニケーションを保つことが重要であることを認識しているとしつつ、一般財源での補助は難しいと答えた。市の事業と連携する意義は認めつつも、個々の施策の立案には慎重な姿勢を崩さなかった。
さらに、議会ではタクシー不足が市民生活に及ぼす影響が強調された。特に、運転士の不足が原因である現状を憂え、公共交通の確保が急務であるとの認識を示した。また、タクシー各社との連携を深め、利用促進策を打ち出す必要があるとされた。
婚活支援に関しても意見が交わされた。企画部長は、結婚支援事業を民間企業や他の市と協力して行う必要性を述べたが、本市独自の努力が求められると問われている現状を認識している様子であった。具体的な施策の実施については取り組みを続ける方針を示すものの、課題は多くあるとも語った。