令和元年5月28日、山陽小野田市議会の第2回臨時会が開かれ、多くの重要な議案が審議された。
今回の議事日程には、市税条例等の改正や特別会計の補正予算に関する議案が含まれている。
日程第2で審議された承認第2号および承認第3号では、山陽小野田市税条例の改正が提出され、質疑が行われた。総務文教常任委員長の河野朋子氏は、ふるさと納税について言及し、寄附金税額控除の見直しや、住宅ローン控除の拡充が説明された。
特に、ふるさと納税においては、適正な寄附金募集が行われ、返礼品の返礼割合が3割以下であることが求められる。河野氏は、「本市においても国のルールに従い、特例控除が受けられるよう行動していく」と強調した。
また、山陽小野田市都市計画税条例についても同様の改正が行われるとのことで、討論はなく、いずれの議案も全員賛成で承認された。
日程第3には、議案第50号である令和元年度山陽小野田市小型自動車競走事業特別会計補正予算が審議された。産業建設常任委員長の中村博行氏は、本補正予算が昨年度の決算見込みに基づくものであり、歳入が歳出に不足するため繰上充用が必要であるとの説明を行った。
具体的には、補正予算には12億6,000万円が追加され、予算総額が128億8,895万6,000円となる。質疑の中では、売上が伸びているにも関わらず繰上充用額が前年並みであることに疑問を呈する声も上がった。この点に対し、中村氏は2つの基金への積み増しが影響していると回答した。
さらに、山陽オートの事業の将来や、公営競技の存続と市民の意向についても質疑が飛び交った。特に、山田伸幸議員は反対討論を行い、赤字に苦しむ状況からの脱却を求めた。このように、議会では熱心な議論が交わされた。最終的には、議案は全て賛成多数で可決され、次回以降の課題も残されたものとなる。