令和5年3月14日に行われた日高町議会では、令和5年度一般会計予算など9つの予算案が審議された。
一般会計予算については、特に富川市街地活性化事業が大きなテーマとなり、これは町の重要なインフラ整備と見なされている。しかし、議員からは「町民への説明責任を果たすべき」との強い意見が出ており、特に資材高騰や全体の約24億円に達する事業費に対して疑念の声もあった。議論の中で、町の財政基盤への影響も指摘され、「大規模な投資を進める前に現在の状況を見直すべき」という意見が強調された。
さらに、国民健康保険や後期高齢者医療の予算案でも、医療費や保険料に対する町民の負担が敏感に受け止められている。特に保険料の引き上げが高齢者に与える影響が懸念され、度重なる改正に対して厳しい立場の意見も見受けられた。
この日の議会では陳情も取り上げられ、「人員増と処遇改善の必要性」や「物価高騰に対する対応」を求める声が高まり、内容に真剣に耳を傾けたいとの思いが強くなっている。また、女性差別撤廃やLGBTQの人権問題に関する意見書も審議され、政治がより包括的で平等な社会を目指すべく動き出していることを伝えた。
町の財政状況は厳しさを増し、今後の予算執行には工夫と注意が求められる。議会では、今後の地域の発展に寄与し、すべての町民が安心して暮らせるような予算編成に期待を寄せている。