令和6年3月15日、日高町では議会が開催され、各種予算案が審議されました。特に令和6年度日高町一般会計予算についての審議では、総額約156億8,900万円が計上されました。
その中で、予算の内訳としては、一般財源の確保が課題とされ、多くの経費が昨年度に比べて増加しています。特に、ケアの福祉に関する経費が急増しており、その要因としては人件費やサービス費の上昇が挙げられています。さらに、議員からは経常収支比率が高いことが指摘され、特に今後の持続可能性に影響を与える可能性があると警鐘が鳴らされました。
また、日高町国民健康保険事業特別会計予算についても質疑が行われ、保険料などが引き上げられることが報告されました。特に、後期高齢者医療制度の保険料率が上昇しており、具体的には均等割が現行5万1,892円から5万2,953円に上昇するなどの影響が出ています。これに対して、財源出所が不十分であることを踏まえ、議員からは増税の影響を憂慮する声が上がりました。
さらに、議案第33号において、日高町本町東会館の冬季落雪による損害賠償が協議され、42万6,046円の支出が可決されました。このような事故の発生を受け、施設管理のあり方にも関心が集まりつつあります。
この日程全体を通じて、議員らからは町の財政が持続可能であるよう施策を講じてほしいという切実な要望が寄せられました。特に、経常収支比率や財源確保のための施策努力が求められ、市民サービスの向上と並行して、財政の健全性をどのように保つかが重要な課題として浮き彫りになった議会でした。