令和6年度御坊市議会定例会が3月15日に開催され、多くの議案が審議された。
重要なテーマは、令和6年度一般会計予算と介護保険条例の改正である。特に、介護保険条例改正は、保険料が高齢者に与える影響が議論の中心に据えられた。
介護保険料が300円増加することは、低所得者層の負担を増す懸念を生じさせている。小川春美議員は、年金生活者にとってさらなる負担増加は厳しいと主張した。市民の生活を考慮した対策が求められていることが明らかになった。
さらに、令和6年度御坊市一般会計予算についての質疑も活発に行われた。本予算案は、現年度比マイナス12.4%の歳出となっており、新庁舎建設に関連する経費削減が影響していると説明された。また、保育園施設型給付負担金の増加や、新婚世帯への住宅取得エール補助金の見直しも懸念されている。議会では、予算の適切な執行と市民ニーズを反映させる必要が強調された。
地価の下落による固定資産税の減額や、財政調整基金繰入金の非計上の理由について市の担当者が説明した。市民サービスを重視しつつ、財政の健全性を維持する難しさが浮き彫りとなった。
議案の採決結果は、介護保険条例や一般会計予算が賛成多数で可決され、一連の審議は滞りなく進行した。議員の間では、今後の施策に対する期待と同時に課題の改善が求められている。この定例会では、御坊市が直面している実質的な問題に対し、しっかりとした議論が行われた.