令和4年10月5日、日高町議会で行われた会議では、主に一般会計補正予算と農業生産資材高騰に関する請願が審議されました。
まず、議案第1号の令和4年度日高町一般会計補正予算について説明が行われました。企画財政課長の林谷昌美氏は、8月の豪雨災害に伴う補正が主な内容であり、歳入歳出にそれぞれ1億4,531万3,000円の追加を提案しました。これにより、歳入歳出予算はそれぞれ120億6,965万8,000円となる見込みです。
補正予算に含まれる主な項目には、災害復旧費としての介護保険施設費及び商工業振興に対する補助金もあります。吉田和彦建設課長は、土木施設災害復旧費について、激甚災害に指定されたため国庫負担金が増加することを報告しました。議長はこの議案に対する質疑を受け付け、互野利夫議員からの複数の質問が続きました。時間制約もあったが、それぞれの質問に対し建設課長や地域住民課長が迅速に答えました。
次に、請願第1号と請願第2号が取り上げられ、農業生産資材高騰による農家への影響が説明されました。蔦守議員は、新型コロナウイルスやウクライナ情勢の影響での肥料や飼料の値上がりが深刻であり、酪農経営を安定させるための対策が必要であると強調しました。これに対し、町は特に農業団体との連携を強化する方針を示しました。
請願内容は、農業資材高騰に対する具体的な支援策を求めるものであり、議会は両請願を委員会に付託することなく、即時採択しました。これは町の農業基盤の維持と安定に向けた重要な一歩とされ、出席した全議員の賛同を得ました。
この日の議会は、開会から短時間で請願採択まで進行しました。議長は議程の全てを終了し、休会を提案しました。今後の進展に注目が集まります。