令和元年7月31日、日高町議会第2回会議が開催された。
この会議では、特に日高町病院事業における使用料および手数料の改正が議題となった。議長の西尾英俊氏は、議事の開始を知らせ、出席議員は15名であり、定足数を満たしていることを確認した上で議事に入った。
行政報告では、町長の大鷹千秋氏が、清畠地区のグループホームにおいて入居者に対する傷害の疑いで施設長が逮捕された事案について報告した。この通報は7月4日にあったとされ、その後の調査で身体的虐待の疑いが確認された。大鷹町長は、「この問題については今後厳しく対応していく必要がある」と強調した。
報告に対しては、議員から多数の質問が寄せられた。神保一哉氏は、「7月の初めには町内で既に情報が流れていたが、通知が遅れたのはなぜか」と疑問を投げかけた。さらには、「過去の教訓を生かせていないのではないか」との厳しい指摘もあった。これに対し、保険年金課の井上義生氏が、調査には時間がかかりすぎたとの見解を示した。
第3号議案として提出された「日高町病院事業の使用料及び手数料条例等の一部を改正する条例」は、消費税率の引き上げに伴う改正が盛り込まれており、平年度ベースで140万8,000円の影響が見込まれている。この議案に反対する意見もあり、真壁悦夫氏は、増税が町民の生活に重大な影響を及ぼすと主張した。
最終的には、議案第1号は賛成多数により可決されたが、町民の負担増に対する懸念は依然として残る。また、日高町の新たな公営住宅建設に関する議案第2号も可決され、7,040万の予算が決まった。受注業者は2社で発注され、業者に対しても町内からの発注機会を与えるとの姿勢が示された。
最後に、議長は次回の会議は9月の定例日からとなることを告げ、今回の会議を散会とした。