令和2年7月17日、日高町議会の7月会議が開かれ、重要な議題が取り扱われた。特に教育用コンピュータの取得に関する議案や、新型コロナウイルス対策関連の一般会計補正予算が主要な焦点となり、議会はその承認を行った。
議案第1号の説明は、教育委員会管理課長の本間一樹氏が行い、教育用コンピュータの取得について詳細を話した。具体的には、教師用タブレット108台や電子黒板などを含むもので、総額は1,369万5,000円に上る。また、落札率は97.9%であることが報告され、議員の理解を得るための質疑も交わされた。
特に議員の間では、タブレットや電子黒板の運用についての懸念も示された。神保一哉氏は、タブレットの利用方法や教育現場での講習に関する質問を投げかけた。教育委員会としては、次年度に向けて迅速に研修を行うべく準備していると回答し、会議は進行した。
次に審議されたのは令和2年度日高町一般会計補正予算である。企画財政課長の戸川貴教氏は、新型コロナウイルス感染症対策関連事業に特化した約3,346万円の追加を提案した。歳出の主要項目には、感染症対策や中小企業への支援金があり、特に支援金には146件の申請が寄せられているとのこと。その中では、事業継続を目指す中小企業への配慮が強調された。
さらに、とねっこの湯及びとねっこ館の管理運営に関する問題も議題に挙がった。神保一哉氏は、780万円の未収入が指摘され、今後の運営方法について再検討の必要性を訴え、特別委員会の設置を求めた。その設置提案は賛成多数で可決され、町の重要な施設の管理体制に光が当たることとなった。
最後に、国土強靱化に資する道路の整備に関する意見書が提出され、今後の道路整備の重要性とそのための予算確保の必要性について意見が交わされた。議会は、今年度の自然災害対策を鑑みた意見書を国に提出することに合意した。
以上の審議を経て、日高町議会は町民生活を支えるための施策を進める決意を新たにした。会議は午後零時に終了した。