令和6年3月14日、日高町議会は教育委員会関連の人事案件を中心に多くの議案を審議した。主な議案として、教育長の武田 啓嗣氏が4月20日で任期満了となるため、再任が決まった。町長の大鷹千秋氏は、武田氏の続投を希望し、「教育界の発展を期待している」と述べた。この議案は賛成多数で可決され、武田氏は新たな任期を迎える。この他にも、同意第2号として教育委員の任命、同意第3号として公平委員会委員の選任などが行われた。
また、日高町議会では、特に固定資産評価審査委員会および地方自治法に基づく所得税改正に関する議案が発表され、これらも重要な発言を集めた。固定資産評価審査委員会には、日高町の住民からの意見を反映させた新たな委員が選任される運びとなった。
令和6年度の一般会計予算として124億1,300万円が計上されており、前年に比べて12.8%の増加が見込まれている。特に注目が集まるのは、国民健康保険事業特別会計予算と後期高齢者医療事業特別会計予算で、赤字解消を目的とした施策が求められた。一方で、介護職員の処遇改善策についての話も交わされ、今後の方針については慎重な検討が必要とされている。
議会の最後には、日高町の周辺の農業振興を図るための施策も示され、地域の若者が主体的に農業に従事できる環境の整備が求められた。議会参加者からは、今後の町民参加型の議論の場が持たれることへの期待が表明された。このように、日高町の議会は多岐にわたる課題が議論され、住民の期待に応える施策が前進することが期待されている。