令和5年4月日高町議会が開催され、さまざまな議題が審議されました。
特に注目を集めたのは、日高町国民健康保険税条例の改正についてです。税務課長の山田誠氏が説明しました。この改正により、後期高齢者支援金課税分が2万円引き上げられ、課税限度額は104万円に設定されます。これにより、低所得者についての税軽減措置も拡充される予定です。山田氏は、「この改正により、対象となる世帯が増える可能性がある」と強調しました。
また、五件に上る土地の取得や、除雪機械の取得なども審議されました。市街地活性化対策室長の江刺家優氏は、公共施設用地の取得を提案し、市民の生活環境をより良くするための取り組みを説明しました。特に、富川市街地活性化事業が進行中であるため、その一環とすることが期待されています。
行政報告では、町長の大鷹千秋氏が軽種馬関係の進展やホッカイドウ競馬の通常開催を伝え、地域における経済振興を述べました。特に競馬の開催が地域経済に与える波及効果を示すとともに、関係者に敬意を示しました。「競馬を通じて町に活力がもたらされると考えている」と述べました。
議会の中で、戸川貴教総務課長や林谷昌美企画財政課長も、それぞれの所管における報告を行い、住民の生活に直結する施策について詳細に説明しました。特に新型コロナウイルスワクチン接種事業に関しては、予算を増額し、新たに適用される個々の条件について見直しを行いました。
さらに、富川国民健康保険診療所の設置条例が廃止されることも決定しました。医師の退職に伴い、診療所の閉所が5月26日と定められ、その翌日から廃止となると報告されました。今後、その建物の利用については未定だとされており、住民の関心が高まっています。診療所の職員についても異動が予定されていますが、医師の今後の処遇については確認中とのことでした。
このように、今回の議会では地域の発展に向けた具体的な施策が多数提案され、町の未来に対する期待が高まる結果となりました。次回の会議でも引き続き、重要な議題が取り上げられることが予想されます。町民の立場に立った話し合いが続くことが期待されます。