令和3年度の日高町議会において、主要な予算案件が議論された。予算協議では、一般会計予算の大枠や各特別会計予算についての審議が行われた。
提案された令和3年度日高町一般会計予算については、互野利夫議員が質疑を行い、地域会館運営費補助金の増額理由、また社会福祉協議会への補助金についても確認した。住民課の藤本寛朗氏は、地域会館の運営費補助金の増額が必要である理由として、豊郷地区の屋根修繕費に50%の補助を行うためであると説明した。
一方、日高町の事業の中でも特に関心を集めたのが、国民健康保険事業特別会計予算である。前年よりも減少したが、運営効率化による効果を期待していると話す担当者もいた。
また、鳥獣被害対策実施隊に関する議論でも、実際の運営方法などが取り上げられ、地域でのハンターの役割や調査方法についても詳細な意見交換があった。さらに、議員たちは、地域内の治安維持や安全確保に向けた課題についても意見を述べていた。
富川や厚賀の小学校、中学校改築の基本構想に関しても意見が出た。この点について、教育委員会の武田啓嗣教育長は、教育環境への配慮を強調しつつ、建物の早期改築を促進する必要があると述べた。
議会の質疑応答では、町長側からの意見提示もあり、特に防災教育の重要性に焦点を当てた内容も多く見られた。災害時の避難所が十分に機能するか、またその利用者に対する安全な場所の確保が話題に上がり、議員たちは改めてその重要性を認識した様子であった。
全体の議論を通して、住民の安全や福祉に対する真剣な取り組みと共に、予算執行に関する透明性や効率性の確保が求められているとの認識が共有されていた。