令和2年12月11日、日高町議会は第3号会議を開き、農業委員の任命を含む多数の議案を可決した。特に、農業委員会委員の任命が複数回にわたる議題として取り上げられ、町長の大鷹千秋氏が推薦した候補者の説明が行われた。議長の西尾英俊氏は、各委員の同意を求めると共に、町の農業振興の観点から各委員の役割を強調した。また、日高町まちづくり計画や過疎地域自立促進市町村計画の変更に関する議案も審議され、地域の振興と持続可能な開発に向けた施策の必要性が指摘される。
次に、選挙運動に関する公費負担についての条例案も審議された。総務課長の林谷昌美氏は、選挙運動に対する公費負担の拡大について提案し、候補者の選挙活動の公平性を確保するための取り組みを説明した。
さらに、国民健康保険税に関する条例の改正案も賛成多数で通過した。池本敏之税務課長は、負担の公平性を図るための見直し内容を明らかにし、具体的な数値を示しながらその必要性を訴えた。特に、今回の改正により軽減判定基準が引き上げられることが大きなポイントである。
議会では、特に新型コロナウイルスの影響を考慮し、地域経済の維持と住民福祉向上に向けた取り組みの重要性が再確認された。さらに「とねっこの湯」等の管理運営に関しての答弁では、過去の不明金問題についての解明が進められることが決定された。
最後に、議員定数の改訂が提案され、今回は2名削減して13名とすることが決定された。この決定に対し、本議会では賛成と反対の意見も交わされ、今後の議会改革の必要性や議員の職務に関する議論が続くことが示唆された。全ての議題は一つの地域の発展に寄与するものとして、360度の視野での町政運営への期待が述べられた。