令和2年6月10日、日高町議会の6月会議が開かれ、出席議員は15名となる中、定足数が満たされたことで議会が開始された。議事日程は報告事項および一般質問を含んでいた。議長は、会議録署名議員として真壁悦夫氏と互野利夫氏を選任した。
町長、大鷹千秋氏は、行政報告において新型コロナウイルスに伴う経済対策や地域振興策について述べた。特別定額給付金については、6月8日現在 5,974世帯、94.3%の受付が完了したとし、約89.5%の支給が進んでいると報告した。また、中小企業への支援対策として、92件、計2,760万円の事業継続支援金を決定したことも明らかにし、今後の更なる支援の必要性についても触れた。
ホッカイドウ競馬は無観客競馬を継続し、発売成績が計画を上回る結果が得られていることを伝えた。この状況を受けて、町長は安全確保に努める必要があり、観客の安全体制を整える努力を重ねていく意向を示した。
一方、漁業の近況についても触れ、令和元年度の漁獲量が前年を下回る結果となったこと、特にサケや昆布の漁獲減少が影響していることを説明した。
続いて行われた一般質問では、議員の質疑に対し、町長や関連する専門家たちが丁寧に回答した。特に新型コロナウイルス対策において、地域経済への影響が懸念される中での対応が求められる場面も目立った。質問者は新型コロナウイルスに影響された特に脆弱な業界への支援の必要性を強く訴え、具体的な施策に対する期待を寄せていた。
議会の最後では、議長が早期の課題解決の必要性を強調し、住民の声を反映させた施策を進めていくことを約束した。今回の議会は、コロナ禍における町の現状を受け、町民生活への強い影響を考慮すべき重要な議題が多かったことが印象的であった。