令和2年6月11日に行われた日高町議会の会議では、複数の議案が審議された。
主に人権擁護委員候補者の推薦について、ホッカイドウ競馬振興株式会社の経営状況報告、一般会計補正予算などの重要な議題が挙がった。
まず、日程第5と第6では人権擁護委員候補者の推薦が行われた。副町長の深根英範氏が「推薦を予定している候補者は、廣瀬芳子氏と鈴木伸子氏でいずれも適任者」と説明した。この推薦に対する質疑はなく、両件は原案通り賛成多数で採決された。
第7日程の報告ではホッカイドウ競馬振興株式会社の経営状況が取り上げられた。経済観光課長の森谷朋香氏は「令和元年度の発売額は330億円で、前年比で131.6%の増」と報告し、一定の成功を収めたと強調した。しかし、今後新型コロナウイルスの影響が続く中で、経営への影響を心配する声も多く出た。
日高町一般会計の補正予算についても議論があった。企画財政課長の戸川貴教氏は「今回の補正では、低所得者の保険料軽減に関する一般会計の繰入金を963万5,000円増額する」と説明し、全体の変更についても説明した。蓄積された論点として、コロナ影響への対策の必要性が浮き彫りとなった。
さらに、介護保険事業特別会計の補正予算が提案された。井上義生保険年金課長は財源措置を強調し、低所得者への直接的支援を示したが、議員からは依然として十分な対策を求める声があった。
最後に、発委第1号として林業・木材産業の成長産業化に向けた意見書が提出され、森林整備事業の充実を求める意見が賛同を得た。
議案件議を経て、全体としては町の財政状況や公共サービスの持続可能性に関する議論が多く見られた。議会終了に際しては、町長が今後とも町民の期待に応えて行動すると述べ、散会となった。