令和2年10月20日、日高町議会の10月会議が開かれ、重要な議題について審議が行われた。
特に注目は、日高町のJR日高線の不通問題に関する行政報告である。町長の大鷹千秋氏は、JR日高線の代替としてバス路線への転換が決定したと発表した。この転換により、地域住民の交通利便性の向上が期待されている。
大鷹町長は、「鉄道事業の廃止日は令和3年4月1日を予定しており、廃止の条件には、JR北海道から25億円の支援が明記されている」と強調した。今後の協議において、より具体的な路線計画が提示される見込みである。なお、新しいバス路線の形成には時間が必要なため、今後も町としてのフォローが求められる。
さらに、報告の中で、京都競馬場でのG1レースで地元馬が優勝したとの朗報も伝えられた。これにより、地域の盛り上がりが期待されている。
行政報告に対する質疑では、主にバス路線の具体的な運営方法や課題について意見交換が行われた。議員の真壁悦夫氏は、具体的なバス路線の課題について詳しく尋ねており、課題部分の最終的なまとめについての進捗を求める発言もなされた。これに対し、企画財政課長の戸川貴教氏は、「地域交通協議会での協議を進めていく」と答えた。
また、今後18年間の運行体制についても言及された。この点については、互野利夫議員より確認の質問があり、町長の承認のもと進めていく方針であるとの返答があった。
そのほか、各種の表彰についても同意が得られ、補正予算案の審議も行われた。特に令和2年度の日高町一般会計補正予算は、緊急包括支援事業に関連する内容が盛り込まれており、多くの議員からの支持を受けて可決された。全体として、議会は地域住民の意見を反映させながら進展している様子がうかがえ、今後の動向に注目が集まる。