令和元年12月13日、日高町議会の第12回会議が開かれ、13にわたる議案や請願が審議された。主な議題では、日高町長等の給与に関する条例の改正や、町職員の給与条例の改正が含まれている。これに関連して、議長の西尾英俊氏や町長の大鷹千秋氏が意見を述べ、町の財政状況に対する懸念が示された。
特に、日高町長等の給与改正については、総務課長の林谷昌美氏による詳細な説明が行われ、期末手当の引き上げが提案された。この引き上げに対して、議員の小園暁子は実際の金額面での具体性を求め、さらに互野利夫が職員旅費の引き上げ要望も伝えた。これに対し、林課長は他町の旅費支給状況を紹介しつつ、今後の検討課題とする旨を示した。
次に、日高町職員の給与改定に関する条例についても、同じく林課長が説明を行い、人事院勧告に基づく給与改定内容が詳細に語られた。特に、行政職給料表や医療職給料表の見直しは、地方公務員法の改正に関連しており、年次的な昇給が期待される。互野利夫は、これに関しての町内の平均給与や福祉職向けの新しい給料表が求められることを指摘した。
また、Marie Ann Hong氏による報告では、介護職の特定最賃の新設が求められ、業界が直面する人材不足が問題視された。更に、地域医療に関する請願が採択される流れの中で、議決見通しが強調され、今後の対応が期待されている。議員の悲痛な思いも垣間見え、地域に必要な医療体制を維持・拡充するため全庁体制で検討を進めようとする意思が表明された。