令和5年6月13日に開催された日高町議会では、複数の重要課題についての討議が行われた。
まず、一般質問では教育問題がテーマとなり、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが焦点の一つとなった。高橋克徳君は、教育委員会のデジタル推進室に対して今後の具体的な施策について質問した。デジタル推進室長の林谷昌美氏は、「地域の利便性向上を目指し、職員研修やDX推進計画を策定しながら取り組む」と述べた。
また、社会福祉協議会への支援体制についても質問が上がった。高橋君によれば、「協議会への補助金計上は必要不可欠であり、特に高齢者福祉事業に対する取り組みの今後について言及されるべき」であると強調された。この意見に対し、高齢者福祉課長の山口賢一氏は、「高齢者が活躍できる場を確保するため、企業や地域との連携を強化していく」と答えた。
その後、議案に関する討議が続き、人権擁護委員候補者の推薦については、坂上和敏氏と廣瀨芳子氏の提案が承認された。ホッカイドウ競馬の経営状況報告では、527億円の売上が計上され、前年比でわずかに増加していることが報告された。
さらに、令和4年度の予算に関する繰越計算も行われ、551万の繰り越しが確認された。特に、日高町では公共事業として進めている橋梁長寿命化修繕工事についても199件の請負契約が結ばれた。これは、過去の予算からの引き継ぎや新たな施策に基づくもので、地域の公共インフラの強化に向けた取り組みが見られる。また、放棄された債権については,510万の額が報告され、議会においても慎重な対応が求められた。
次に、教育分野に関する意見書が提案され、国の義務教育費国庫負担制度の維持、負担率の改善が求められた。特に、「30人以下学級」実現に向けた取り組みが重要であるとの意見が相次いだ。