令和3年第2回立川市議会定例会が6月10日に開催された。
大きな議題は新型コロナウイルス対策を含み、複数の委員会への陳情や一般会計の補正予算に関する報告が行われた。
まず、議長の福島正美君は陳情の委員会への付託を発表し、計6件の陳情が提案された。内容には「国民万歳条例」の制定を求めるものや、有機フッ素化合物汚染問題に関する意見書提出の陳情が含まれる。
次に、令和2年度の繰越明許費について、清水庄平市長が報告した。一般会計の繰越額は新型コロナウイルス対策事業に関連するものであると強調された。特に、サーモグラフィーカメラなどもその対象となり、さらなる感染対策の推進が行われる見込みである。その一環として、現年度に事業を進めるための予算が動かされることとなった。
また、2つの一般会計補正予算が提案され、東京都の補助金を利用した新型コロナウイルスワクチン接種体制の整備など、具体的な予算額が説明された。補正額は第3号が2億6746万5000円、第4号が3億7949万8000円であり、さらに市民への支援策も盛り込まれている。
特に注目を集めたのが新型コロナウイルス感染症対策基金条例の改正だ。今後、この基金を用いた新しい支援策が具体的に進められることを期待されている。
最終的に、令和3年度の補正予算は可決され、引き続き市民生活に密着した政策が展開されることとなる。市民団体への支援や、教育の充実に向けた取り組みも強調された。