令和6年8月21日に開催された建設環境委員協議会では、昭和用水への油流出事故が大きな議題となった。元となる事故は、6月18日に田中町三丁目で発生し、雨水を含む油が昭和用水に流出した。これに対し、環境課長の岡本匡弘氏は、事故後の対応経過について詳細に報告した。
事故発生後、7月12日には物質分析調査の結果が発表され、油分は確認されなかった。この一方、7月26日の説明会では、事故現場に設置したオイルフェンスやオイルマットから軽油やA重油が検出された。
このため、猛暑の中での農作物への影響が懸念されており、周辺の農家には出荷停止が申し渡されている。安保満委員は流出後の市場への影響について質疑し、環境課長が市場へ卸すことは休止していると述べる。
特に、出荷停止となったお米について、環境課長は「影響が不明なため、全て廃棄となるわけではない」と指摘した。このように、影響を受けている農作物の検査を行う方針も示され、今後の補償に関する意見が多く寄せられた。
また、今後は農作物の検査実施と、原因者への補償請求が進められることが強調された。議論の中で、事故の周知が十分でなかったことも指摘され、委員から説明会の拡充を求める声も上がった。
次に市制施行70周年記念事業としてのオリジナル水筒作成について環境課長が報告した。979万円の予算を用いて、1万本の水筒が作成され、小中学生に配布される計画である。また、デザインマンホール蓋の設置も報告され、地域の特色を活用する試みも紹介された。