令和6年9月に開催された清瀬市議会では、生活支援策や学校給食の無償化、けやき通りの整備、緑の保全、受動喫煙防止条例といった重要な課題が取り上げられた。
まず、佐々木あつ子議員(日本共産党)が学校給食の無償化について質問を行った。清瀬市の給食費が年間約6万円に達する中、無償化は子育て世帯から強い要望が寄せられている。教育部長の南澤志公氏は、東京都の補助制度を活用し、来年度からの無償化の検討を約束した。また、八王子市や瑞穂町の条例案についても言及し、都による格差解消へ全額補助を求めた。
次に、けやき通りの整備についての質問もあった。議員は、通過するバスの振動による影響について地元住民の声を挙げ、打ち替え工事が計画されていることを確認した。都市整備部長の田村文義氏は、通行止めを最小限に抑えること、また定期的な振動の測定を提案した。
なお、緑の保全に関する議論もあり、議員からは公有地化の進捗状況や課題についての質問があった。清瀬市の現在の状況は、緑地環境保全区域が減少しているとのこと。これに対し、市は環境保全計画に基づき、積極的に補助金を活用して公有地化を進めるべきだとの見解を示した。
受動喫煙防止条例についても質疑があり、施行後の取組状況が報告された。特に高齢者や子どもへの影響を考え、教育部長は周知活動や啓発に力を入れていると強調した。
最後に、南部地域複合施設及び中央公園整備事業が新たな決定を迎える中、市民参加を重視する姿勢が求められている。市民の声を反映させた設計や運営が今後の課題となる見通しだ。今村広司統括監はこの点について、適切な管理運営と市民のニーズを反映させる重要性を述べている。