令和元年12月6日に開催された立川市議会の定例会では、様々な議案が審議された。
議案第98号については、特別会計下水道事業補正予算が提案された。市長の清水庄平氏は、今回の補正は、緑川幹線改築工事に関するものであると説明した。最近の天候不良により工期が延びた結果、第2期工事の完了が年度内に難しい状況にあることが指摘された。環境下水道部長の小宮山克仁氏は、国及び東京都からの補助金についても触れ、細かな状況を市議会にて報告した。これに対して、稲橋ゆみ子議員は、補助金の取り扱いについて懸念を示した。
次の議案第99号では、柴崎保育園に関する建物の譲与が取り上げられた。市立柴崎保育園が社会福祉法人若水会に譲与されることが説明され、民営化に向けて順調に進んでいるとのことだった。子ども家庭部長の横塚友子氏によると、保育士の確保についても、法人からの異動や新規採用で必要な職員が確保される見込みとのことだ。
また、議案第100号から第103号では、数件の児童館・学童保育所の指定管理者を、株式会社明日葉に指定することが提案された。子ども家庭部長の横塚友子氏は、指定期間を2020年4月1日から2025年3月31日までの5年間とすることを説明した。議員らからは、事業者変更による地域との関わりについての意見も出された。
他にも、下水道事業の設置や財政状況公表条例に関する議案など、計37の議案が上程されいずれも原案通り可決された。これらの議案審議は、立川市の公共事業や福祉政策にとって重要な意味を持つとみられる。市議会は今後、委員会審査を経て受けた意見を反映しながら、議会の機能を発揮していく方針である。