令和元年第3回立川市議会定例会が開催された。今回の会議では、教育、環境、経済といった多岐にわたる議案が議論され、主に学校給食と南砂小学校の改修工事についての変更契約が注目された。この中で、教育部長の大野茂氏が示した新学校給食共同調理場(仮称)の整備運営事業の変更契約には、具体的な金額や変更の理由が詳細に説明された。
学校給食に関して市長の清水庄平氏は、年間の給食実施回数を現在の190回から195回に増加させることを公告し、それに伴う契約金額の増額についても触れた。これは、新学習指導要領の完全実施に伴い、教育の日数が増加したことに対応するものであるとされている。
また、南砂小学校の改修工事についても、大規模改修工事が進められる中、現場調査の結果、設計内容からの変更が生じたことが多くの工事の請負契約に影響している。教育部長は、これに関し、不可視部分の劣化などが改修工事において重要な要素であったと述べ、更なる工事の追加や変更を余儀なくされていることを説明した。
一方、陳情第8号や第7号に関わる意見書、さらに環境基本計画における再生可能エネルギーの導入を求める意見書なども採択され、沖縄県民の意見について国連からの勧告の撤回も議題となるなど、都市の環境意識を高める動きがあった。議論の中で議員一同が抱く、持続可能な社会の実現を求める切実な想いが議会に色濃く映し出された。
教育や環境に対しての政策が進行する中、住民の期待を裏切らない適切な予算執行が今後求められる。市長は次年度の予算編成に向けて、議会の意見を最大限反映させる考えを示した。
最後に、議会運営にあたる委員長は、今定例会を振り返り、議員の協力に感謝しつつ次に向けた努力を誓った。