令和2年12月定例議会が11月30日に開催された。議会では、令和2年度青梅市一般会計補正予算が提案され、予算額は696億7422万6000円との説明があった。
市長の浜中啓一氏はこの補正予算について、歳入歳出どちらも既定予算に4億829万4000円を追加する内容だと述べ、特別交付税の増額なども盛り込まれていることを強調した。
また、議案第74号では、青梅市モーターボート競走事業会計補正予算が提案され、こちらも127億5684万8000円を追加する内容としている。
議案第75号の病院事業会計補正予算は、19億1132万2000円の減額予定であることが報告され、毎年のように赤字を計上している青梅市立総合病院の運営について次回以降の議題として取り上げられるべきであるとの意見も見受けられた。
さらに、青梅市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部改正についても議論が交わされた。改正案には育児・介護休業の取得単位に関する見直しや病気休暇の対象職員の拡大が含まれている。
定例会ではその他にも一般質問が行われ、旧吉野家住宅の整備・活用についての質問もあった。ここでは、老朽化が進んでいる旧吉野家住宅に対する市の対応や地域の文化資産の保護について質疑が行われ、教育長の岡田芳典氏が進捗状況や保存活用計画について詳細に答弁を行った。
新型コロナウイルスの影響を受けている市の医療機関に対して打ち出された支援策も注目された。市内の医療施設に対する支援の状況や市医師会との連携の強化についても説明がなされ、市民の健康に対する取り組みが強調された。
今後は年末年始の特別な時期における各種支援策や、文化活動の回復に向けた市の取り組みが求められる。地域文化の保護と市民生活の支援が両立する施策を進め、青梅市の活性化が期待される。