令和５年１２月２２日、青梅市議会で行われた定例議会では、主に新市長の施策について議論が交わされた。特に注目を集めたのは、市長選を終えたばかりの新市長・大勢待利明氏の見解や、今後の施策方針が多くの議員から質問された点である。
最初に寺島和成議員が行った質問では、「市長選を終えて」のテーマで、新市長が掲げた公約の真意や、旧市長浜中氏の政策について新市長がどのような見解を持っているかが問われた。大勢待市長は、「議員時代に感じた限界を生かし、地域の可能性を探るために市長に立候補した」と述べ、過去の施策の良い面を尊重しつつ、新たな視点で市政を推進する意向を示した。
環境問題においては、今後のゼロカーボンシティ宣言の弊害や課題について議論され、「ごみの減量とリサイクル」について質問がなされた。新市長は既存の環境政策の継承を強調しつつ、具体的な施策や実行計画が支持されるべきとし、持続可能な社会を目指す具体的な改定を進める意志を示した。
次に重要視されたのはシティプロモーションの施策であった。寺島議員は新市長の施策に対し、青梅市の地域資源を目指すための具体施策展開を求め、大勢待市長は「市の魅力を創出し、それを地域外にも効果的にアピールする方向で取り組む」と発言した。また、市長選の中で多くの市民から期待されたシティプロモーションに対し、新市長は積極的な姿勢を見せた。
明星大学青梅キャンパスの利活用についても言及があり、寺島議員は市長が選挙で掲げた「購入ストップ」の公約に注目し、その対応について明確な決断を求める声があがった。大勢待市長は、具体的な応対の準備を進めており、今後の関係改善が重要であると認識していると答弁された。
ボートレースに関しても盛況を見せており、山田敏夫議員が売上向上策について質問した。市長は「競走事業の売上は安定的に推移しており、収益の拡大に向けて様々な施策を講じていく」と言明。内容の深化に向けた施策には期待が寄せられている。
さらに、優良田園住宅制度については議論があり、市長は慎重に進める姿勢を示しつつ、東京都との連携を図り、地域の期待に応えたいとした。また、公共交通の改善策としてはデマンドタクシー導入へ向けた意欲を示し、実証実験を進めていく旨を伝えた。
このように、新市長の涉及に対する多数の質問は、新しい青梅市の姿を期待させる内容であった。市と市民との新たな関係性、環境問題への対応策、また教育・子育て支援策に対する真摯な姿勢が、あらゆる世代の市民の安心感につながることが期待される。