令和2年青梅市議会定例会10月臨時議会が開催された。
議会では、3つの重要な議案が審議された。これらは新型コロナウイルス感染症への対策や教育環境の整備に関わる案件であり、地域の発展に直結するものとして注目を集めている。
議案第70号では、令和2年度青梅市一般会計補正予算(第9号)が提案された。市長の浜中啓一氏は、補正予算に8515万4000円を追加し、総額692億6593万2000円とすることを説明した。この追加予算は、特にコロナ対策に必要な市独自の経費を対象としている。
歳出面では、総務費が含まれ、各市民センターのトイレ改修などが計画されている。また、衛生費には、小中学生へのインフルエンザ予防接種費用助成の内容が盛り込まれている。教育費では、学校の蛇口をレバー式に変更する経費も計上され、感染症対策に努める姿勢が示された。
続いて、議案第71号は「青梅市立小・中学校GIGAスクール構想ネットワーク環境整備業務委託にかかる契約の締結について」である。この業務委託契約により、高速の通信ネットワーク環境が整備される。市長は、ネットワーク機器の調達や敷設を行うため、NECフィールディング株式会社が落札したことを報告した。そして、費用は約4億7000万円に上る。
さらに、議案第72号「物品の買入れについて」も同時に審議された。こちらでは、小中学校で使用する学習用コンピューターを購入するものであり、こちらもNECフィールディング株式会社が落札した。市長は、これにより教育環境が整備され、個別学習を可能にすることが期待されていると強調した。
両議案は、各議案が審査され、賛成多数で可決された。また、議会はこれをもって、教育のICT化に向けた取り組みの重要性を改めて示した。市内学生が安心して学習できる環境が整うことへの期待も寄せられている。