令和2年の青梅市全員協議会が開催され、青梅市立総合病院における新型コロナウイルス感染症のクラスター発生が議題に上った。このクラスターについては院長の大友建一郎氏が報告し、感染の概要や影響を詳述した。この発表により、市民は病院の現状を把握することができた。
新型コロナウイルスによるクラスターの発生は、職員1人および患者4人が感染したことから始まり、最終的に17人に上る感染者が確認された。大友氏は、「誠に申し訳ない」と深い謝罪の意を示し、クラスター発生の状況を説明した。
感染者の特定と感染拡大の防止に向けた措置が取られた。6日には院内対策本部が設置され、西多摩保健所の指導の下で対応が行われている。院内での濃厚接触者の特定や、翌日には職員63人に対してPCR検査が実施された。結果、看護師1人が陽性と判明した。
その後、感染者の拡大が進み、特に看護職員の不足が診療に大きな影響を及ぼすことになった。現在77人の職員が自宅待機を余儀なくされ、外来診療も含め、制限がかけられている。大友氏は引き続き感染拡大防止に努める姿勢を見せた。
また、議員たちからは従業員に対する定期的なPCR検査の実施や、患者の健康状態に関する透明な情報提供の重要性が強調された。これに対し、大友氏は「今後の検討を行う」と応じた。
青梅市立総合病院を対象とする訴訟についても議論された。病院側からの請求に対し、相手側が控訴した経緯が説明され、最終的には和解に至ったことも報告された。市議会は、この感染症対策及び訴訟の進展を真摯に捉え、住民の安全と健康を守る姿勢を示した。