令和6年9月5日、青梅市議会は定例会を開催し、市政に影響を与える重要なテーマを取り扱いました。
特に焦点となったのは、東青梅駅の建て替えとジビエ加工処理施設についてです。東青梅駅の建て替えについては、一般質問で山田敏夫議員が「老朽化が進む駅舎の早期建て替えが必要だ」と述べました。市長の大勢待利明氏は、「バリアフリー化を考えたうえで、JRと協議を進めている」と応答しました。
また、ジビエ加工処理施設の設置も議論の中心でした。山田議員は、捕獲した野生鳥獣の有効利用について問いただし、「地域経済を活性化するためにも必要な施策である」と訴えました。市長は「現在、捕獲実績を集計している。施設の実現に向け、他自治体の成功事例も参考にしたい」とコメントしました。
こども家庭センターに関する質問では、目黒えり議員が「設立以来の効果やニーズの変化について説明を求めたところ、市長は設置後、情報共有が円滑になったことを強調しました。そのうえで、児童虐待防止に関する新たな取り組みも進めていく考えを示しました。
医療面では、市立青梅総合医療センターにおける出産について多くの意見が交わされました。藤野ひろえ議員が、「新たなサポート体制の構築と研修が求められる」と述べたところに、病院事業管理者は「救急外来等の効率化を今後図りたい」と答えました。
さらに、公共交通の充実については、市内9地区に新しい交通手段を導入する計画があることが報告され、みねざき拓実議員が「地域ニーズに沿った公共交通の整備が求められている」と指摘しました。市長は、「新たな交通サービスの実現に向けて予算も重要である」との見解を示しました。
生活保護行政についても議論があり、井上たかし議員が「生活保護受給者の負担軽減策について具体的な方針を示してほしい」と質問しました。これに対し、市長は、国へ更なる負担軽減を要望しているとし、地域包括支援センターなどの体制を充実させる考えを伝えました。
地域医療の充実や公共交通の整備、生活保護の改善が青梅市の今後において重要であり、それぞれの分野での施策が進展することが期待されています。