令和5年12月25日、青梅市議会において一般質問が行われた。特に注目されたのは、明星大学青梅キャンパスの活用と市長の所信表明についてである。まず、久保富弘議員が明星大学青梅キャンパスについて質問した。大勢待利明市長は、市長選で述べた通り、跡地購入については一旦立ち止まる必要があるとし、現時点で公約を再検討する方向性を示した。
久保議員は、跡地購入について慎重な再検討が必要と強調し、過去の市長の発言も引用してその重要性を訴えた。市長は、閣議決定に向けた検討をするとし、今後は明星学苑と連携しつつ適切な対応を考えると述べた。このやりとりの中で、明星大学跡地の持つ教育的価値についての議論もあり、市民との連携、意見の収集が不可欠な要素であるとの認識が共有されていた。
次に、財政運営の健全性についての質問が続いた。市長は青梅市の財政状況について、いくつかの数字を示しながら、その厳しさを明らかにした。経常収支比率が93.3%と硬直化している状況下での業務の効率化や事業見直しについて触れ、持続可能な財政運営を目指す意思を示した。
また、公共施設の再編については、公共施設の魅力向上と、地域のマッチングに関する議論が展開された。市長は、住民が利用する公共施設は特に居心地の良さが求められるとの認識を持ち、リニューアルの具体的方針を伝えた。
更に、消防団の人員不足についても言及された。市長は消防団の活動環境を改善するための施策を検討していることを示し、地域住民と協働した防災力向上に努めるとした。
最後に、青梅市の道路環境についても触れられ、青梅市版のロードサポート事業の創設が提案された。このプログラムは市民や企業が積極的に道路清掃や美化活動を行うことを目的としており、清掃を通じた市民参加の重要性とその効果について認識が深まった。