令和元年12月9日、青梅市議会は定例会を開会し、浜中啓一市長が所信表明を行った。市長は、人口減少を背景にした財政難や医療体制の強化、地域のつながりの重要性に触れました。
浜中市長は所信表明で、人口減少が続く青梅市の現状を述べ、毎年480人以上の減少が続き、税収が27年ぶりに200億円を割り込んだことに危機感を示しました。市は、医療体制の充実や高齢者施策等の取り組みの強化に重点を置きます。また、地域医療の連携強化、特に救命救急センターの整備を進めるとしました。
さらに、市長は"つながり"の重要性を強調し、地域での支え合い活動の拡充に努める意向を示しました。「誰もが安心して、生き生きと暮らせるまち」を目指し、高齢者が自分らしく暮らせる地域包括ケアシステムを構築する方針です。加えて、青梅市の特性を生かした経済振興策や観光施策の強化も盛り込まれています。
この後、議案審議が行われ、一般会計補正予算や職員の給与に関する条例の改正を含む総合的な行政課題について議論されます。市民の声を反映させるため、議会は積極的な情報提供と意見聴取を行うことが求められています。
市長は、未来の青梅を保つため、地域の結束と市民参加が不可欠だと訴え、青梅への愛着を持つ人々の参加を促進する考えを示しました。市は今後も人口減少対策に苦慮し、地域の活力を維持していく必要がある。