令和5年6月12日、練馬区で第二回定例会が開かれる。
冒頭、前川燿男区長が区政運営における所信を表明した。
今回の定例会では、新型コロナウイルス感染症対策や子ども施策など、重要な議案が提案される。
区長は令和5年度の補正予算案について詳細に説明した。
国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、
区民と事業者への支援を拡充する。今回の補正予算額は35億1,692万円に上る。
具体的な支援内容として、子育て世帯支援や物価高騰への対応が挙げられる。
前川区長は、「給付金の支給を来月末から行う」と強調。
高齢者や生活困窮世帯へのエアコン購入費助成なども計画されている。
新型コロナウイルス感染症についても重要な言及があった。
5月8日より、同ウイルスが季節性インフルエンザと同類の5類に位置付けられた。
これにより区の対策本部も廃止されるが、引き続き支援体制は維持される。この施策では、
保健所の業務を継続し、妊婦や透析患者への適切な入院調整を行う。
次に、子ども施策についても区長が述べた。低所得の子育て世帯に対して
国の生活支援特別給付金として、子ども1人あたり5万円が支給された。待機児童問題の解決を目指し、
同区では今後も保育定員の増加策が続けられるとした。
高齢者施策でも進展が見込まれている。
新たな地域包括支援センターが開設され、
高齢者がより身近で利用しやすい支援を行う新たな体制が構築された。
さらに、認知症に関する相談等も強化される。
次に、環境施策についても報告がなされた。
脱炭素社会の実現を視野に、環境基本計画2023を策定し、温室効果ガスの削減目標を46%に引き上げる。また、
無電柱化や駅のバリアフリー化を進められるとした。
経済施策では、地域経済の活性化に向けた取り組みも紹介。
練馬区商店街連合会が準備するプレミアム付商品券に約2.9倍の申込があったため、
11月には全国都市農業フェスティバルが開催される予定である。 この点でも多くの関係者への感謝が表される。
最後に、副区長選任の同意に対する提案が行われた。
これに際し、宮下泰昌氏が新たな副区長として選任されることが確認され、
区民の期待に応えられるよう全力で取り組むとの意思が示された。
全体として、今回の定例会では、区政運営における多岐にわたる問題が取り上げられ、
区長の意気込みとともに、議員の意見交換が今後の展開に影響を与える重要な場となった。