令和4年6月8日、練馬区議会は第2回定例会を開催した。
会議では、令和3年度の繰越明許費繰越計算書の報告や、緊急性の高い議案が数多く提案された。
中でも、今回のコロナ禍に対応すべく、31億4,236万円の補正予算案が注目を浴びている。
前川燿男区長は、会議開始時に発言し、ウクライナ侵略に対する抗議を表明した。
その上で、区民から寄せられた救援金を大使館に届けたことを報告し、継続的な支援を行う意向を示した。
特に、コロナウイルス感染症に対する取組として、感染者数が増加する中での対応強化が求められている。
この日程では、個人情報保護に関する条例の改正が取り上げられた。
この法律の改正により、行政での個人番号利用に関し新たな手続きを導入し、特定個人情報の取得に対する規制を申し立てることとなる。
また、特別区税条例の改正も行い、税制の変更を図る。
新たに設立が決まった練馬児童相談所の設置についても触れられ、行動支援の強化が図られる。
区長は、児童虐待対策の強化に向けたさらなる連携を進める方針を打ち出し、議会にも理解を求めた。
また、多くの議案が一括上程されたことから、質疑の省略が提案され、スムーズな審議が実現された。
議会は今後も、コロナ禍の影響に配慮しながら、透明性の高い行政運営を続ける必要がある。
これにより、区民の信頼を高めることにつながると期待されている。
区長は、今後の区政の進展にあたっても、改革への決意を示し、意見募集を進めていく考えだ。
特に、地域住民との対話を重視し、政策の実効性を高めていく姿勢を強調した。
今回の議会を通じて、練馬区の未来に向けた具体的な施策の議論が期待される。