令和4年10月14日、練馬区議会において定例会が開かれ、さまざまな議案が審議された。
中でも、特に注目されたのは議案第69号、練馬区職員の定年などに関する条例の改正である。この改正では、職員の定年の引き上げと再任用制度の導入が含まれている。これにより職員の働き方が見直されると期待されている。かしままさお議員は、「この改正は今後の区の運営に寄与するものであり、原案通り可決すべきだ」と述べ、賛成の意見を表明した。
また、議案第68号についても話題に上がった。この議案は、個人番号の利用に関する条例の一部改正であり、高校生等の医療費助成事業に伴う措置が含まれる。かしままさお議員は、「特定個人情報の取扱いに関して、行政の信頼性を確保するためにも必要な改正である」と説明した。
さらに、議案第87号から89号までは、練馬文化センターの大規模改修工事に関する請負契約で、審査の結果、原案通り可決すべきとの決定が下された。文化活動の拠点としての役割を果たすことが期待されている。
また、区民生活に密接に関連している陳情第143号と第144号についても討議がなされた。固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について、実施されることに対する利害関係の視点から慎重に審査が行われた。小川こうじ議員は、「この目的は区民の生活を守るものであり、都に要請を行うことが重要だ」と述べた。
今定例会では、谷原保育園の閉園計画撤回を求める陳情も可決されなかった。一部の議員は強い反対意見を示し、保護者の意見を無視しているとの批判もあった。高口ようこ議員は、「閉園の決定は子供たちへの重大な影響があり、保護者の理解が得られていない」と語り、子供の権利への配慮を求めた。
これらの議案および陳情は、練馬区の政策が及ぼす影響を示す重要な指標となるものであり、今後の運営方針に大きく関わるものである。そのため、慎重な議論と議決が求められることとなった。