令和2年の練馬区議会は、一般質問をメイン議題に展開された。予算案が約2,827億円、前年度比4.2%増であることが発表された。この増加は、区が進めた各種施策の成果であると区長は強調した。
自由民主党を代表し、強議員は「財政基盤の確保が重要」と指摘した。彼は令和2年度の予算についても言及し、今年度は国からの助成金や自区固有の施策に加え、景気回復への期待感を表明した。
区長の前川燿男氏は、これまでの改革により健全な財政運営が達成されているとの意義を主張した。また、「改革ねりま」としての行政改革の取り組みを称賛し、今後も区民との協働を基にした政策を推進する姿勢を示した。
さらに、かしわざき強議員は、今後の財政見通しに不安を示し、特に法人住民税の国税化による減収を心配した。これに対し、区長は「多様な収入源の確保や、地域資源の活用などを進めていく」と答え、財源確保へ向けた取り組みの重要性を訴えた。
また、新型コロナウイルスの影響についても言及された。関連する相談窓口の設置や、インフルエンザワクチン接種の推進など、区民の健康と安全を最優先にする政策が強調された。
続いて、練馬都市農業に関しても話題が及び、サミット開催の成功を受け、新たな交流の深化や都市農業振興について気運を高める内容が展開された。新設された農の風景育成地区における農業振興策や、農業と教育の連携強化策が提案された。
最後に、街の防災や高齢者支援もテーマに上がった。区は高齢者の社会参加を促す施策や、交通手段などを整備する必要性があるとの見解が示された。全体として、議会は地域の未来を見据えた持続可能な施策を模索する姿勢が伺えた。