令和5年9月13日に開催された練馬区議会の一般質問では、地域課題の解決に向けた様々な論点が取り上げられた。
特にインバウンド対応の取組に関し、のださちこ議員は、練馬区の魅力を発信するための周遊ツアーについて質問した。スタジオツアー東京のオープンを契機に、区内の観光スポットを巡るツアーが好評を博しているという。前川燿男区長は、こうした取り組みの評価と、引き続き民間事業者との連携を強化していく方針を示し、魅力発信を一層進める意向を伝えた。
また、町会のデジタル活用について、のだ議員はSNSを介した広報活動やオンラインでの入会案内についての支援を強化する必要性を訴えた。小金井靖地域文化部長は、ホームページ作成支援などの取り組みを通じ、町会・自治会の活動が地域にもたらす効果を高める方向で進めると回答した。
熱中症対策に関する質問では、猛暑日が続く中、特に高齢者の熱中症対策の必要性が強調された。森田泰子副区長は、緊急対策として、電話や訪問による熱中症予防を呼びかける取り組みを行うと述べ、区民の健康を守るための施策を強化していると強調した。
不登校対策においては、堀和夫教育長が練馬区の不登校児童・生徒数の増加を述べ、オンライン授業やフリースクールなど多様な支援策を講じていることを報告した。特に、最近の調査を踏まえた支援策の見直しが必要であると認識を示した。
さらに、ひとり親家庭への支援に関しても言及があり、福祉施策としての支援の重要性とその周知が求められた。福利部長は、各種制度の周知を進めながら、個々のニーズに応じた支援策を充実させていく方針を示した。
ペットと共生するまちづくりについても注目を集めた。現在、ペットの相談件数が増加している背景として、区民の関心が高まっていることが挙げられ、この流れを受けてドッグランの整備が重要であると提案された。
最後に、区議会ではこれらの課題への対応に向けたさらなる取り組みが求められた。区民との連携を強化し、具体的な施策を進めていくことが期待されている。