令和4年11月30日に行われた練馬区議会の第4回定例会では、区長からの重要な報告がなされた。
国際情勢や新型コロナウイルスの影響を受けた経済状況が背景にある中、区長は住民の生活を守るための施策について言及した。
特に、物価高騰とその影響は多くの区民に深刻な影響を及ぼしており、「国や都が実施する支援策を踏まえつつ、緊急的な支援に取り組む必要がある」と強調した。また、低所得の子育て家庭に対して、子ども一人当たりの支給金を検討していることも併せて発表された。
白石けい子議員は景気の先行き不透明感を指摘し、「高齢者や子どもに対するきめ細かい支援が必要」と総括した。区長は「我々は常に区民の声に耳を傾け、必要な支援を行っていく」と応じた。
また、福祉部長からは「団塊の世代が75歳を迎える2025年問題に対応するため、高齢者医療や介護制度の見直しを進めている」との説明があり、さらなる具体策の実施を強く求めた。
さらに、英語スピーキングテストについて、教育振興部長は、「受験を行わなかった生徒に不利な評価がされないよう配慮するとし、当該生徒には受験者の平均点を基に点数を付与する考え」との見解を示した。
災害対策においても、近年の自然災害への対策が急務であることが認識されており、防災体制の見直しや地域活動の強化の必要性が挙げられた。前川区長は「地域包括支援センターや民間事業者との連携が重要」と述べた。
都市農業施策に関する質問もあり、農業経営の支援や都市農業フェスティバルについて、「持続可能な農業を目指すために地域の声を大切にし、今後も支援を続ける」と強調した。
最後に、学校のICT環境について教育振興部長は、「ICT機器導入から約2年が経過し、今後の教育環境の整備や教材の充実が求められている」とし、さらなる支援を表明した。
議会は順次進行し、質疑が活発に行われ、各議員からの意見や要望が次々と挙げられた。
社会情勢に応じた施策の柔軟な対応が求められる中、練馬区は区民の声を重視し、支援体制を強化していく姿勢を示した。